眼の病気・基礎知識

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2.主な眼の病気


⑩眼底

網膜裂孔(もうまくれっこう)

網膜裂孔は網膜の破れ目のことで網膜剥離をひきおこすため問題となります。
 

【原因】

 
網膜裂孔が形成される原因としては後部硝子体剥離、近視[強度近視]があげられます。 眼球の打撲によって生じることもあります。
網膜は厚さ0.2mmという薄い神経の膜で眼球の内側にあります。外からの光の情報を映像化しカメラでいうとフィルムの部分に相当します。
そして、この網膜を内側から支えているのが硝子体という組織です。
眼球の大部分を占める硝子体は眼球の形を保つ役割をします。
しかし、老化や強度の近視によってこの硝子体が縮んで網膜から剥がれてしまうことがあります。これを後部硝子体剥離と言います。このとき、網膜と硝子体が癒着した部位がひっぱられて網膜裂孔ができてしまうことがあるのです。
 

【症状】

 
初期症状としては、黒い影がちらついて見えたり(飛蚊症)、視野の一部に光が走って見えたり(光視症)することがあります。見逃さずに早めに受診をすることが大切です。
 

【治療】

 
網膜裂孔の治療は、網膜剥離への進行を予防することです。
裂孔の周囲をレーザー光凝固で焼き固めて網膜剥離への進行を予防します。
ただし、硝子体によって網膜が強くひっぱられた場合には、光凝固をしても網膜が剥離してしまう場合があります。網膜剥離をおこすと、手術が必要です。
網膜裂孔は無症状の場合も少なくありません。特に強度近視のある人は定期的な検診が必要です。
飛蚊症や光視症を自覚したらすぐに眼科を受診してください。

網膜剥離(もうまくはくり)

網膜が網膜色素上皮からはがれてしまう状態です。原因によって裂孔原性網膜剥離と非裂孔原性網膜剥離に分けられます。
 

【原因】

 
裂孔原性網膜剥離は網膜裂孔を通って硝子体のほうから網膜の裏側に液体が回り込み網膜がはがれるものです。網膜裂孔の原因は加齢、強度近視、外傷などです。続発性網膜剥離はほかの眼疾患が原因となって生じるものでぶどう膜炎、眼内腫瘍、糖尿病網膜症などでおこります。網膜下に滲出物がたまった時におこります。また、増殖性網膜症では、網膜が前方にひっぱられて網膜がはがれます。
 

【症状】

 
網膜は映像を映し出すのに重要な役割をします。そのために網膜が剥がれると視力や視野に障害が起こってきます。網膜が全剥離すると全く見えなくなってしまいます。そのまま放置しておくとほとんどの場合が失明にいたります。
 

【治療】

 
網膜剥離は一刻も早く手術が必要です。網膜剥離に対しては電気凝固[ジアテルミー凝固]、冷凍凝固、レーザー光凝固、硝子体手術などが行なわれます。また、非裂孔原生網膜剥離にたいしては原因疾患に対する治療も大切です。
網膜が剥がれても痛みはありません。黒い影が急激に増えて見える、光が見える、視野の一部が欠けるなどの症状がある場合には直ちに眼科を受診しましょう。

中心性漿液性網膜脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうまくみゃくらくまくしょう)

主に中年男性の片眼におこることの多い黄斑部を中心とした網膜の浮腫です。
 

【症状】

 
網膜色素上皮の障害で脈絡膜からの惨出液が網膜の黄斑部にたまります。
黄斑部は網膜の中で一番視力の良く出る部分です。
中年男性の片眼に起こることが多く、肉体的あるいは精神的ストレスが原因で起こることが多いと言われているガ、原因は不明です。
自覚症状は中心視力の低下、中心が暗く見える、変視症(物が歪んで見える)、小視症(物が小さく見える)などがあります。視力低下の程度は軽度で0.7以上であることが多いです。
 

【治療】

 
経過は一般に良好で2~3カ月で自然治癒するものが多いです。心身の安静を心がけ、疲労を避けることが大切です。直接の治療薬ではありませんが、循環改善薬やビタミン製剤などの薬物療法で経過を観察することが多いです。しかし、この病気は再発することがよくあり、ときには半年以上長引くこともあります。再発性が高くいつまでも長引く例ではレーザー光凝固を行うこともあります。

黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)

先天性のものと加齢性にものに大きく分けられます。
先天性のものは先天網膜分離症、錐体ジストロフィ、卵黄状黄斑変性、スターガルト病などです。先天性のものは両眼性で視力の低下や色覚異常、などから見つかるものが多いです。加齢性によるものは加齢黄斑変性と呼ばれます。
 

【症状】

 
黄斑変性とは物を見るのに一番大切な網膜の黄斑部に異常がおこり、放っておくと失明にいたる危険性もある怖い病気です。黄斑部が委縮変化してしまうタイプ(委縮型)と、網膜の外側の脈絡膜から新生血管が発生し網膜に侵入するタイプ(滲出型)の2つのタイプに分けられます。
委縮型は黄斑部の色素上皮や脈絡膜の血管に委縮性の変化が生じて徐々に視力が低下します。
惨出型は脈絡膜新生血管が発生し、出血・惨出を伴う黄斑変性です。初期の段階では見ようとするものの中心部分がぼやけたり、黒ずんで見える(中心暗点)、ものが歪んで見える(変視症)などの症状が現れます。病気が進んでくると視力が0.1~0.2まで下がるなど顕著な視力低下が起こります。最終的には中心部が全く見えなくなってしまいます。
 

【治療】

 
治療の方法は新生血管の位置によって変わってきます。新生血管が中心窩から離れている場合は新生血管をレーザーで焼く光凝固が治療の方法となります。
新生血管が中心窩に近い場合は治療が困難な例が多くなります。そのわけは新生血管のレーザー光凝固を行うと中心窩も損傷を受けてさらに視力が低下する危険性が高いからです。そこで、新生血管の栄養血管の光凝固、抗血管新生薬、などの治療法が行われています。

加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)

加齢黄斑変性は『滲出型』と『萎縮型』に分類されます。
 

【滲出型加齢黄斑変性】

 
脈絡膜新生血管が発生し、出血することにより網膜が障害されて起こるタイプ。進行が早く、急激な視力低下や中心暗点を自覚することが多い。
 

【萎縮型加齢黄斑変性】

 
黄斑の加齢変化が強く現れた状態で進行が緩やかな為、気づかない人もいます。視力もあまり悪くなりません。
 

【症状】

 
・変視症→ものが歪んで見えます。
・中心暗点→見たい部分が黒くなって見えます。
・視力低下→全体的にものがぼやけて見えます。
 

【治療】

 
・光線力学的療法(PDT)→光に反応する薬剤を体内に注射した後に、病変部にレーザーを照射する治療法です。弱いレーザーによって薬剤が活性化され新生血管を閉塞します。3ヵ月ごとに検査を行い必要に応じて再度実施するという継続的に行う治療法です。
 

・レーザー光凝固術

→新生血管をレーザー光で焼き固める治療法です。新生血管が中心窩にある場合はほとんど実施されません。

・新生血管抜去術

→新生血管を外科的に取り去る方法。

・黄斑移動術

→新生血管が中心窩にある場合に実施する。中心窩の網膜を新生血管から離れた場所に移動させることにより中心窩の働きを改善する治療法です。複視(ものが二つに見える)などの副作用があります。

・経瞳孔温熱療法

→弱いレーザーを新生血管に照射し軽度の温度上昇により新生血管の活動性を低下させる治療法です。

・薬物療法

→止血薬、ステロイド薬

滲出性網膜炎(コーツ病)(しんしゅつせいもうまくえん)

網膜毛細血管拡張を主体とし、網膜の強い滲出性変化を特徴とする疾患で30代以下の男性に多くほとんどは片眼性です。原因は不明ですが、遺伝性はないとされています。
 

【症状】

 
毛細血管瘤や網膜出血、網膜血管閉塞などが生じます。このような変化は通常、眼底の周辺部から始まり、黄斑部へとゆっくりと進行し、黄斑部に及ぶと視力は極端に低下します。重症例では網膜剥離、硝子体出血、白内障、緑内障などを併発することもあります。
 

【診断】

 
眼底の特徴ある黄白色の滲出性変化と異常網膜血管によって診断されます。
しかし、小児におこる強い滲出性変化や網膜剥離のために白色瞳孔(瞳孔が白く光って見える)がある場合には網膜芽細胞腫などと鑑別するために超音波診断などが行われることがあります。
 

【治療】

 
初期にはレーザー光凝固や冷凍凝固などで異常血管を凝固して浸出性変化が抑制できる場合があります。硝子体出血や増殖膜が形成された進行例では硝子体出血が適応となることもあります。しかし、視力の予後は不良のことが多いです。

網膜中心動脈塞栓症(もうまくちゅうしんどうみゃくそくせんしょう)

網膜の動脈がつまる病気で、脳では脳梗塞、心臓では心筋梗塞に相当する疾患です。動脈の根元でつまると、網膜全体が死んでしまうので失明状態になります。閉塞した分岐の支配領域に対応する視野欠損が生じます。心臓の病気、頸動脈の狭窄や閉塞、動脈硬化症、高血圧症に伴っておこることが多いようです。
 

【症状】

 
片方の目が突然ほとんど見えなくなります。眼底をみると、網膜が中心窩を除いて乳白色に混濁し、網膜の動脈は非常に細くなっています。
 

【治療】

 
網膜は血流が途絶えると1~2時間で回復不能となるため、治療は緊急を要します。眼球マッサージをしたり、血栓溶解薬や眼圧下降薬、血管拡張薬を使用したりします。しかし、ほとんどの例では網膜は回復せず、視力はほとんど失われてしまいます。

網膜静脈閉塞症(もうまくじょうみゃくへいそくしょう)

閉塞部位により「網膜中心静脈閉塞症」と「網膜静脈分枝閉塞症」に分けられます。
頻度としては後者が多く、60歳以上の高齢者の片眼に生じることが多いですが、40~50歳代と比較的若い世代にも」見られます。
 

「網膜中心静脈閉塞症」

 
網膜の静脈がつまって網膜の出血をおこす病気です。
高血圧や動脈硬化などが原因で一番太い静脈の本幹(中心静脈)が閉塞するものです。
視神経の炎症などで血管の閉塞が起こると中心静脈閉塞症と同じ症状が現れることがあります。
 

【治療】

 
出血の吸収を早めたり再出血や緑内障を予防するためにレーザー治療(網膜光凝固)が必要となります。内服治療・硝子体内薬液注入治療などがあります。高血圧がある場合は血圧のコントロールが必要です。
 

「網膜中心静脈分枝閉塞症」

 
静脈は視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれします。このいずれかに閉塞が起こるのが網膜中心静脈分枝閉塞症です。網膜中心静脈閉塞症は糖尿病網膜症とならんで眼底出血を起こす代表的な病気です。原因は動脈硬化です。閉塞が起こりやすいのは黄斑部の中心窩の上を通っている上耳側静脈です。ここに閉塞が起こると黄斑部に出血や浮腫がかかりやすく視力障害が起こってきます。
 

【診断】

 
蛍光眼底造影検査
 

【治療】

 
レーザー治療(網膜光凝固)や内科的な治療をおこないます。教科書的には予後が良好のような記載がありますが、一度悪くなった視機能は多くの場合充分には回復しません。

網膜出血・網膜白斑(もうまくしゅっけつ・もうまくはくはん)

網膜の出血や白斑は、高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓疾患[腎炎など]、血液疾患[貧血、白血病など]、膠原病、外傷などのいろいろな病気で出現します。また逆に、眼底検査によってこうした全身疾患がみつかることもあります。
網膜動脈は内頸動脈からくる眼動脈の分枝であり、眼底の血管を観察することによって、全身、とくに脳血管の状態を推察することができるのです。
 

【症状】

 
その原因にかかわらず、出血や白斑の部位や大きさによって症状は決まります。出血や白斑が黄斑部に及んでいれば視力が低下しますが、そうでなければ無症状の場合も多いようです。ときには視野の一部に暗い部分[暗点]を感じることもあります。
 

【診断】

 
その原因を知るためには、内科的な検査が必要です。眼科では蛍光眼底撮影を行います。高血圧や動脈硬化では、眼底の血管や網膜にさまざまな変化が生じるため、眼底変化の程度を知ることは内科的な治療方針を決定するうえでも重要です。このために、いくつもの分類方法が考案されていますが、代表的な分類法であるキース・ワグナー分類では次のように分類されています。
 

キース・ワグナー分類

・[1度]・・・軽いものは、網膜動脈が少し細くなる程度です。
・[2度]・・・高血圧の程度と期間に比例して、動脈はさらに細くなり、硬化した動脈は蛇行し、金属のような光沢を示してきます。静脈は動脈と交差する部分でくびれたり、途絶したようにみえます。
・[3度、高血圧性網膜症]・・・ひどいときには、網膜の出血や白斑が加わります。
・[4度]・・・さらに高度な場合には、視神経の循環障害が生じて、視神経乳頭のはれ[浮腫]が出現します。
 

【治療】

 
止血薬や循環改善薬が投与されることもありますが、原因疾患の内科的治療が第1です。原因疾患が治療されれば、眼底所見もよくなっていく場合が多いのです。

糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)

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夜盲症(とり目)(やもうしょう)

夜盲症(とり目)とは、夜や暗い所で視力が著しく衰え、よく見えなくなる病気です。明るい所から暗い所に入るとすぐには何も見えませんが、しばらくすると暗さに慣れてまわりが見えてきます。これを暗順応といいます。暗い所で働く網膜の細胞に異常があり、この暗順応が障害されて夜や暗い所で見えにくくなります。先天性夜盲症は、大きく2つのグループに分けられます。1つは進行性先天性夜盲症です。幼児期に始まって徐々に進行し視野狭窄を伴い末期には視力も低下します。もう1つは非進行性先天性夜盲症です。幼児期から夜盲症があっても進行せず明るい所での視力や視野は一生正常です。原因は不明ですが遺伝傾向があり血族結婚の家系によくみられます。
後天性夜盲症には、ビタミンA欠乏症の他に眼底疾患[網膜色素変性症、網脈絡膜炎、眼球鉄錆症など]に伴うものがあります。
 

【症状】

 
主な症状は、夜や暗い所で見辛いことです。視野障害や視力障害を伴うと物につまずいたり、ぶつかりやすくなります。
 

【原因】

 
遺伝(先天性夜盲症)、ビタミンA欠乏症(後天性夜盲症)
 

【診断】

 
眼底検査により、その特異的な眼底所見から診断可能ですが、網膜電位検査、暗順応検査や視野検査などによって診断されます。
 

【治療・注意】

 
ビタミンA不足によるものはビタミンA投与により治りますが、先天性のものをはじめ、ほとんどの夜盲性疾患には確実な治療法はありません。夜盲症の網膜は光刺激に弱いので屋外作業を控えたり遮光めがねを使用したりします。また職種の転換や中途失明に対する配慮も必要となります。

網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)

この病気は眼の中で光を感じる組織である網膜に異常がみられる病気で特定疾患(難病)に指定されています。網膜は光を神経の信号に変える働きをします。そしてこの信号は視神経から脳へ伝達され、光を感じることができます。
視細胞は目に入ってきた光に最初に反応して光の刺激を電気信号に変える働きをしています。網膜色素変性症では暗いところで物が見えにくくなったり(とりめ、夜盲)、視野が狭くなったりするような症状を最初に起こしてきます。そして病気の進行とともに視力が低下してきます。
 

【症状】

 
夜盲症、視野狭窄、視力低下。
 

【原因】

 
この病気は視細胞や、視細胞に密着している網膜色素上皮細胞に特異的に働いている遺伝子の異常によって起こるとされていますが今のところ、明らかな原因となる遺伝子がわかっているのは全体の極く一部で、大部分はいまだ不明です。
 

【診断】

 
眼底所見、視野、暗順応、網膜電図、視力、蛍光眼底造影所見
 

【治療・注意】

 
残念ながら根本的な治療法がありません。症状の進行を遅らせる方法としては、サングラスの装用やビタミンA・循環改善薬の内服などがあります。両眼性で徐々に進行はしますが、視力は末期までおかされないことが多いので積極的に社会に参加し明るく毎日を過ごすことが大切です。また、視力があっても視野が狭くなり、日常生活に不便をきたすようになることがあります。ロービジョンを予約し、視覚障害者認定を受け、各種公的サービスを利用したり残っている視力を効率的に利用できるよう援助、指導をうけたりしましょう。

網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)

【網膜色素変性の医療費助成制度について】

 
医療費助成制度の適応疾患です。矯正視力が0.6以下で視野の障害がある場合、基準を満たすと判断されれば医療費の助成を受けることができます。
乳幼児の網膜から発生する悪性腫瘍で、大部分は3歳ごろまでにみられます。頻度は1万5000人の出生につき1人の割合です。
 

【原因】

 
約20~30パーセントは両眼性で、遺伝性をもつと考えられています。
片眼性症例の大部分は非遺伝性ですが、一部に遺伝性のものがあります。
 

【症状】

 
瞳孔が猫の目のように光ってみえることからみつかる場合が全体の75パーセントと多いようです。その他多い順に、斜視、結膜の充血や角膜の混濁、視力障害なども初発症状となります。
 

【診断】

 
眼底がみえる場合には、散瞳して眼底をくまなく調べます。
エックス線写真、CT、MRI、超音波検査、ガリウムシンチグラフィーなどの画像診断もあわせて行なわれます。石灰化像はかなり有力な所見となります。
大きな腫瘤をつくらず、前房内に腫瘍細胞が流出するようなタイプでは、前房水を吸引し細胞診を行なうこともあります。
 

【治療】

 
腫瘍が大きい場合には、早期に眼球摘出を行ないます。周囲に浸潤がみられた場合は、さらにエックス線照射や抗がん薬による化学療法も行ないます。
腫瘍が小さい場合には、放射線療法、光凝固、冷凍凝固、眼球温熱、化学療法などによって、眼球を摘出せずに腫瘍細胞を不活化させます。
 

【予後】

 
5年以上の長期生存率は90パーセントで、これは腫瘍の広がりの程度によって決まってきます。両眼性の場合は、骨肉腫などほかのがんの発生率が高いので、一生涯の経過観察が必要です。保存的治療を受けた眼球の視力は、腫瘍の広がりや合併症の程度によってさまざまです。